高校時代にしかない特別な思い出として、クラスTシャツを真っ先に挙げる方も少なくありません。それほど高校時代に作るTシャツは、学校行事に直結した思い出深いアイテムとして記憶に残るようです。せいぜい一日程度しか着用しないこの衣装が、なぜそれほど記憶に残るというのでしょうか。それは作る工程から自分達が関わるというのも大きいかもしれません。
学校で使う道具を一から自分達で作るという経験をする場面はそう多くないので、そういった理由で記憶に残りやすいといえます。しかもそれを自分達で実際に着るわけですから、これ以上ないほどの体験になるはずです。また作ったクラスTシャツを着て、実際に競技や模擬店に参加するというのも思い出に残りやすい一つの要因でしょう。そこで記念撮影したり、応援したりすることでイベント気分も一層盛り上がります。
そんな活動中に着用することで、より強く記憶と結びつくとも考えられます。さらには写真に残すというのも、思い出として記憶に残りやすい理由でしょう。それをSNSで公開したり、いろんな人と共有することにより一層強い思い出になります。そうして着用した記念写真を見返すことによって、よい思い出をその都度記憶に刻むことが可能です。
学校で作るクラスTシャツは作る過程から作った後まで、その行事の体験とともに長く残ります。それがまた着用した生徒にとって、何にも忘れ難い記憶として強く焼き尽くのでしょう。